ペットの健康を確かめる13の項目
現在日本では、犬、猫といったポピュラーなペットだけでも、2000万頭近く飼育されていると言われています。その他のほ乳類や、爬虫類、両生類などを含めると、その数はもはや把握しきれないほどの数といえます。
このような種々のペット達は昨今、犬、猫を中心として人と同じように、長寿命化が目立つようになってきています。一節には、平均寿命で、犬は14歳、猫は15歳程度になっているとか。単純に数字を見ると犬も猫も残念ながら、人間の平均寿命に比べると非常に短いものとなりますが、これを人間の年齢に換算すると、犬で70代~90代(犬種により平均寿命が大きく異なる)、猫で70代前半になるそうです。
長寿命=健康ではない?
ペットの寿命が延びるという事は、一見すると“良い事”のように思えますよね?確かに、ペットは今や大切な家族ですから、一緒に過ごせる時間が長くなる事は良い事です。しかし一方で、高齢故の“病気”や“介護”といった心配事が増える事も事実です。そして何より、歳をとるのはペットだけでは無いという現実。そう、飼い主自信も歳をとるのです。体力的に衰えた所に、ペットや家族の介護、さらに自分自身に入院などが必要になるリスクも増えてきます。
健康の鍵は、食、環境、そして医療
そうした心配やリスクを減らすためにも、ペット達には、“健康”な状態で長生きしてもらいたいですよね。健康維持のために何をすれば良いのか?という事が問題になりますが、ペット達の健康維持も、基本的には人間の健康づくりと同じで、“食事”と“環境”、そして“医療”が重要なのだそうです。
本サイトでは、上に挙げた3本の柱(食事、環境、医療)にスポットを当てつつ、様々な視点から“健康維持”のための情報提供をしていきたいと考えております。ちなみに、この3本の柱、当たり前と言えば当たり前の事なのですが、意外と勘違いされがちなのが“医療”です。
医療=獣医さんというと、ペットの具合が悪くなった時の駆け込み寺的なイメージがあるかもしれません。しかし、高齢化が進んだペット達は体力的な衰えもあり、具合が悪くなり、獣医さんに連れていった時には既に手遅れというケースも少なくないそうです。このため、獣医さんへの受診は、本格的に具合が悪くなる前を心がける事が重要なのだそう。
しかしながら、飼い主さんは獣医さんではありません。このため、ペットの具合が悪くなる兆候なんてものは判りませんよね。かと言って、具合も悪く無いのに動物病院へ頻繁に連れて行くなんて事もできません。医療費負担もばかになりませんからね。 そうした中、犬猫の健康状態を測るために推奨されているのが、“ウェルネスチェック”です。ペットのウェルネスチェックは全部で14項目あり、1つでも当てはまる項目がある場合には、動物病院へ連れて行く事が望ましいと言われています。その際には、ご自身のペットがどの項目に当てはまるのかを確認するために、チェックシートを持参すると良いでしょう。
ウェルネスチェックのチェック項目
・元気がない
・息切れなどがある。疲れやすい
・歩き方や行動に変化がある
・睡眠に変化がある
・体重に変化がある
・食事量や飲水量に変化がある
・排泄物の色や臭い、量、固さや回数などに変化がある
・毛づやに変化、あるいは脱毛がある
・体をかゆがったり、皮膚に異常がある
・目に濁りや充血などの異常がある
・口臭がある。普段からよだれが出る
・歯が汚れている。歯石がある
・耳の中が汚れている
このように、ペット達の食事、環境、医療に関する情報を整え、健康で長生きできるペットが増えていければ良いと考えています。もちろん、ほ乳類だけでなく、爬虫類や両生類、鳥類など、様々なペットに関する健康情報を提供していきたいと思いますので、今後とも見守っていただく事はもちろん、賛同や、情報提供をいただけると幸いです。