カラフルなぽっちゃり体型が魅力的?エノスイのフウセンウオ

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人々の心を引き付ける魅力とは

ファッションなどのショービジネスは別として、一般社会において男性は、やせ型よりも少々ぽっちゃりした体型の女性を好む人が多い。これは、水卜麻美アナウンサーや、グラビアアイドルの篠崎愛さんが人気である事からも裏付けられるであろう。

特に、昨今のような社会不安(コロナ禍)が募る時代では、健康的で安心感を与えてくれるぽっちゃり体型に魅力を感じる場合が多い傾向にあると感じられる。

対象は人に限られない

こうした傾向は人間だけに限られない。例えば水族館などで見る事のできる魚も同じである。より具体的に言えば、鮫やカツオなど見事な流線形で流麗なフォルムを持つ魚はカッコよく、羨望の対象とはなるが、安心感や可愛らしさを感じる事は少ないと思う。

これに対し、アイキャッチ画像にあるようなフウセンウオはどうだろう?

丸いフォルムととぼけた表情は、およそ“カッコイイ”の対象とはならないが、可愛さや癒し、安心感という点で、見る人を魅了するのではないだろうか?

新江ノ島水族館のフウセンウオ

画像提供:新江ノ島水族館

フウセンウオは、ダンゴウオ科の仲間の一種で、カラフルな体色や、“魚なのに泳ぎが下手で、水流に流されてしまわないように吸盤で岩などにへばりつく”という“弱点”がある事も、その魅力を引き立てている要素の1つであろう。

新江ノ島水族館(エノスイ)に展示されているフウセンウオは、全て水族館内で産まれた個体なのだそう。繁殖の経緯は、2016年に北海道から搬入されたフウセンウオが次の年の3月頃から産卵し始めたのがきっかけとの事。

フウセンウオはその寿命がさほど長くない(1年程度?)と言われている上に、15度から18度程度の低水温でないと生存する事ができない事より、個人で長期飼育する事は非常に難しいと言われている。このため、数世代にもわたって館内での繁殖サイクルが確立されている事は、非常にスゴイ事だと言える。

画像提供:新江ノ島水族館

フウセンウオの稚魚は5mmほどで、体長が4~5cmほどになると、展示水槽に移されるのだそう。その間、バックヤードで約9か月も飼育されている。エノスイのバックヤードツアーなどが催された場合には、是非、フウセンウオの稚魚なども生で見てみたいと思う。

なお、個体の色は個性であり、飼育環境などによって変わる事もあるのだそう。

ちなみに、丸い形に共通性が見られる“ダルマ”は、その色によってそれぞれ意味があるのだそう。

………………家内安全・開運吉祥
………………金運・幸運UP・夢の現実
………………身体健勝・才能開花
黄緑……………無病息災・精神安定
オレンジ………子宝成就・災難除け
桃色……………恋愛成就・愛情運UP
ローズピンク…良縁成就・結婚成就
………………健康長寿・品格向上
………………商売繁盛・事業繁栄
白………………受験合格・目標達成

画像提供:新江ノ島水族館

フウセンウオを見る際の楽しみ方として、水槽の中から自分の願う色のフウセンウオを見つけて、祈願してみるというのも面白いかもしれない