あいおいニッセイ同和損保のペット保険てどうなの?

ここ最近、ネット上のバナー広告に「あいおいニッセイ同和損保」が良く現れるようになった気がしています。

“アレ?あいおいニッセイ同和損保って、ペット保険取り扱ってたかな?と思い、調べてみたので、あいおいニッセイ同和損保のペット保険がどのような保険で、どのようなメリット、デメリットがあるのかをまとめました。

どんな保険なの?

あいおいニッセイ同和損保が取り扱うペット保険は、「共同保険」という形態の保険で、保険の取りまとめとしての幹事会社となるあいおいニッセイ同和損保と、業務執行を行う非幹事会社となるau損保とが共同で取り扱うペット保険商品です。

保険への申し込みや問い合わせ等に関しては、あいおいニッセイ同和損保からの委託を受けたau損保が業務代理・事業代行会社となっているそうです。

以前、ペット保険を取り扱っている会社としてまとめ記事を書いたのですが、単独での商品が無かったせいか、あいおいニッセイ同和損保を見落としてしまっていました(追記しました)。

ちなみに、保険広告中にある「MS&AD」というのは、MS&ADホールディングスの商標です。あいおいニッセイ同和損保が、この会社から直接出資を受けている(グループ傘下)ためにこの商標が表示されています。

保険の内容は?

保険の対象となる動物(ペット)は、犬と猫のみで、おおまかに、4つの契約内容があります。

契約内容(概要
通院治療保障あり:通院治療時、入院、手術費用の全てをカバーする商品です
通院治療保障なし:入院、手術費用にのみ適用され、通院治療は自腹という商品です
保険金支払い割合70%:治療費の70%(保障限度額以内)に保険金が支払われ、30%が自腹という商品です
保険金支払い割合50%:治療費の50%(保障限度額以内)に保険金が支払われ、50%が自腹という商品です

保険商品は、犬3パターン、猫1パターンで、計16通りです。

犬は、犬種や体重などによって、小型、中型、大型にパターン分けされています。混血種(犬)などの場合は、契約時の体重に基づいて契約内容が定まります。なお、契約時に成犬でない場合には、成犬時の予想体重に基づくそうです。

契約可能期間
新規契約が可能な期間は、生後30日から10歳までです。なお、継続契約に関しては、年齢制限はありません。保険料に関しては、年齢毎に変動があります。10歳以上の保険料については説明が無いため、10歳時の契約内容が継続されるのか、経年的に変化があるのかを確認する方が良いでしょう。

保険料
保険料は、年齢毎に変化する変動型です。2歳時の保険料が最安で、その後は歳を重ねる毎に保険料が上がっていきます。支払い形態は、月払と一時払があり、月毎に保険料を支払う月払は、年間(契約期間)単位で保険料を支払う一時払に比べて割高な設定となっています。

保険商品一覧
取り扱っている保険商品は、次のようなものとなります(あいおいニッセイ同和損保:パンフレット抜粋)

この保険のメリット

メリットとしては、ネット型の保険であり、契約が簡単だという事が言えるでしょう。

また、契約時に健康診断を受ける必要も無いため、初期費用がかからず、手軽に契約できるという点もメリットの1つです。

契約後は、24時間365日、獣医師に対して無料で電話相談できるという点もメリットです。ペットの具合が急に悪くなった場合などに助かりますね。

保険の請求回数に関わらず、保険料の支払限度額までなら、何度でも保険料の請求ができる(支払われる)という点もメリットとして挙げられます(審査がゆるい)。

この保険のデメリット

保険料の請求に関する詳細が分かりづらい
治療や手術を受けた後、30日以内にauカスタマーセンターに電話連絡を行う必要があるのですが、その後の流れが不明です。契約時には、手続からどの位の期間で保険金が支払われるのかなどを確認すると良いでしょう。

高齢ペットの保険料が割高
不具合の発生率などからして仕方が無いのかもしれませんが、幼年期の3倍の保険料というのは、やはり割高感が否めません。

契約日と補償開始日、保険適用開始日などに注意が必要
保険契約をその月の1日から20日の間までに行った場合には、補償開始が翌月1日からとなります。一方、21日から月末までの契約となった場合、補償開始が翌々月1日からとなってしまいます。
また、病気に関する保障は、補償期間開始後、30日経過後となり、その間に生じた病気に関する治療については、保険料の支払い対象となりません

総評

契約の簡易性   :8/10
保険の範囲    :5/10
保険料      :4/10
保険料請求の手軽さ:3/10
評価       :普通

契約の簡易性、幼齢時の保険料の手軽さなどについては高評価と言えるでしょう。一方で、高齢時の割高感と、保険料請求の分かり辛さは評価としてはマイナスと言わざるを得ません。保険料の上昇率が上がる5歳時あたりを期に、定額制を扱っている保険に切り替えるという事を考えるのも良いでしょう(2020年6月)。

なお、保険料支払いの適用外となる内容は、比較的一般的な内容であるため、評価に影響しないものとしました。