4年9か月ぶり!鳥羽水族館でオオベソオウムガイが孵化

8月1日に、鳥羽水族館で“オオベソオウムガイ”の卵が孵化しました!オオベソオウムガイの孵化は約5年ぶりで、国内で孵化に成功しているのは、鳥羽水族館のみなのだそうです。

ちなみに、今回孵化した卵は2019年7月にニューカレドニアのラグーン水族館で産卵されたものなのだそうです。卵の状態でニューカレドニアからはるばる運ばれて来て日本で孵化するなんて、すごいですよね!距離にして約7000キロ、温度管理されているにしても、熱帯地域から四季のある日本へ・・・卵の状態って、環境変化に強いんですね!

孵化した赤ちゃん貝の殻の直径は約2.5cmとミニチュアサイズですが、すでにオウムガイの形をしていてすごくキュートですよね。ところで、昨年7月に産卵された卵が今年の8月に孵化するって、かなり長いように思えますよね?

水族館の説明では、水温23度から24度で産卵から孵化まで約10か月かかるとの事ですが、今回はそれよりも長い期間かかったという事になりますね。ちなみに、孵化というと、卵が割れ始めたたら数分から数時間でスルリと出て来るイメージだったのですが、このオオベソオオムガイの場合は、卵から殻の一部が見え始めたのは、5月の半ばだったようです。

約2か月半もの間、卵から中途半端に姿を晒した状態・・・外敵から襲われる危険はないのでしょうか?

4月2日から5月29日までの様子
6月2日から7月2日までの様子

自然界では、オウムガイは岩場の影などに卵を産むらしいのですが、実際には、自然界でオウムガイの卵が発見された例は無く、実際にどのような産卵状況なのかは判っていないそうです。それだけ見つけにくい場所に産んでいるのでしょうね。

鳥羽水族館では現在“古代の海”ゾーン内の“オウムガイ卵水槽”で、オオベソオウムガイの赤ちゃんを展示しているそうです。他にも9個の卵があるそうなので、タイミングが良ければ、孵化の瞬間を見る事ができるかもしれませんね。

※現在、多くの水族館や動物園で、入館人数の制限や、事前チケット制を採用することで、新型コロナウィルスの感染拡大を予防しています。水族館や動物園を訪れる際には、事前に入館等のルールや条件などをご確認ください。