迷子のペット(犬、猫、鳥、その他)を見つける方法

ペットが迷子になる原因

SNSや貼り紙などでも見かけるように、迷子になるペットというのは結構多いように感じます。その原因としても、
脱走
首輪やリードなどが外れて逃げた
目を離した隙に居なくなった
連れ去られた
放鳥中に窓から外へ
など、気を付けていれば防げたものから、防ぐのが難しいものまで、様々なものが考えられます。いずれにしても、迷子を減らすためには、ペットを自由にする際には油断しないという事が1つの条件になるかと思います。

どんなに慣れていようと、好奇心が強い子などは、興味を持った方へ行ってしまう事がありますし、小さな子供と同様に、目を離した隙に危険な目にあったり、外であれば、他の動物に襲われたりする可能性もあるからです。
つまり、その子の安全を考える事が、迷子防止の1案という事です。

迷子になってしまったら

迷子を防ぐために油断しない・・・そんな事は解っているけど、実際に迷子になってしまったらどうすれば良いのか?
というのが、飼い主さんたちの一番の課題であり、知りたいところですよね。 一般的には、
写真や絵を入れた迷子ペットの貼り紙
SNSで迷子情報の拡散
ペット探偵に捜索を依頼する
といった方法が採られる事が多いでしょう。

迷子ペットの貼り紙に関しては、昔から行われている方法で、家の周囲での目撃情報を集める行為となります。このため、シンプルな作戦ですが、ペットが近所に居る場合には、効果的な作戦だという事ができます。
しかし、こうした貼り紙は、電柱や壁などにやたらと貼る事は許されません。このため、思うように情報の拡散を図ることができないというデメリットがあります。

SNSでの迷子情報の拡散は、現代的な方法ですね。
シェアやリツイートなどが多ければ、それだけ沢山の情報が共有され、目にとまりやすくなるので、広範囲にまで捜索範囲を広げる事ができるようになります。

一方で、青森で迷子になった犬が熊本で見つかる・・・なんて事は殆どありません。いくら情報が拡散されたとしても、迷子が発生した地域周辺で情報が拡散されなければ、思うような効果を得る事ができないというデメリットがあります。
また、SNSでの情報拡散の落とし穴としては、情報の入れ替わりが激しいという点もあります。SNSには、秒間隔で新たな情報が投稿されてきます。このため、数日前の情報をコンスタントに拡散するには、継続的なシェアやリツイートなどが行われていく必要があるのです。

あまり知られていないのが、ペット探偵です。ペット探偵は、ペットの習性などを利用して、ペットが居そうな場所を重点的に探したり、ペットが戻って来るような作戦を講じたりすると共に、情報の共有化により、現場近隣での目撃情報を集めたり、ポスターやチラシの作成などをしてくれたりします。
ペット探偵は頼りになりそうだけど、費用が心配ですよね。いくらペットが心配でも、数万から数十万という金額をポンと出して捜索依頼できる方はすくないと思います。

うさぎが入れるペット保険 4社徹底比較」にも書いたのですが、アニコム損害保険株式会社などの一部のペット保険では、ペットが迷子になった際、ペット探偵による迷子捜索サービスなども含むプランがあるようです。もちろん、保険に付帯されたサービスなので、どこまでやって貰えるのかは事前に問い合わせる必要がありますが、保険を検討されている方は、一考してみても良いかもしれません。

その他の方法として、迷子になったのが犬の場合迷子になった場所に飼い主の匂いがついたものを置いておくという方法もあります。連れ去られたなどの理由により行方不明になったペット意外であれば、自分から戻ってくる可能性があります。犬は嗅覚が優れていますので、居なくなった場所に馴染みの匂いを見つけると、その場にとどまっている事も多いようです。

期待のアイテム

近年では、IoTの発達により、タグ型のGPS発信機なども販売されており、ペットが迷子になった際にパソコンやスマートフォン、タブレット端末で位置情報を検索して見つけ出すという方法もあります。

しかし、こうしたアイテムは、ペットへの負担を考慮して、できるだけ小型な物を採用し、かつ費用を抑える事が考慮されています。このため、電池の容量が比較的少なく、長くても1週間、短い場合には1日おき位の頻度で充電をする必要があります。このため、充電のためにペットを捕まえてタグを取り外す・・・という行為は、頻度が増えるほど飼い主、ペット共に負担になります。

中には、非接触での充電をできるタイプのものもありますが、充電中ペットがじっとしている事はありませんので、結局は取り外す必要があります。 また、いくら小型化されているといっても、現状では、消しゴム程度の大きさがあります。このため、犬や猫には取り付けられても、行動範囲がより広いと思われる小鳥に取り付ける事はできません

犬、猫に取り付けられるGPS発信機の一例として、下記のようなものがあります。


TRDCZ 猫ミニ防水ペットの色GPS GSM GPRSトラッカーリアルタイムの犬の位置を追跡する場所のジオフェンス、レッド 赤

そんな中、従来よりも小型で、充電の必要性が無い発信機が提案されていました。その発明は、公開公報番号(特許にはなっていない)特開2004-95967で、圧電素子を用いた発電機構と、信号出力機構を備えた装置です。圧電素子というのは、電圧をかけると基板に撓み(反り)が生じる素子であり、逆に基板に撓みを生じさせると、発電されるというものです。この出願の中では、圧電素子を両端に備えた筒の内部に球を配置し、動物の動きに合わせて球が筒内を移動して圧電素子に衝突することで切板(素子)に撓みを生じさせるという構成とされています。

信号の発信は、圧電素子による電力が信号の出力容量に達する毎に成される構成とするもので、充電の必要が無くなり、1回分の出力容量を満たす電力が蓄えられる二次電池があれば良いため、装置全体としての小型化も図れるというものです。

このような装置であれば、従来品に比べて飛躍的に小型化を図ることができ、小鳥の脚環などにも適用することができ、迷子鳥の捜索にも役立ちそうな気がします。現状では市販化されていない装置ですが、今後、このように、小型で充電の必要性が無い発信機が市販化される事を期待したいですね。