様々な分野へ波紋する新型コロナウィルスの影響
「政府といたしましては、この1、2週間が感染拡大防止に極めて重要であることを踏まえ、多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等については、大規模な感染リスクがあることを勘案し、今後2週間は、中止、延期又は規模縮小等の対応を要請することといたします。」
といった政府からの要請を受け、春休みを控えた全国の小中学校が臨時休校に入るという異例の事態が生じていますね。
小学校の中には、この3月で廃校が決まっているところもあり、
「廃校まであと○○日」というカウントをしつつ思い出作りをしていたところもあったそうです。
それが、昨日学校に行くと・・・
廃校までのカウントが突如「0:ゼロ」に・・・
困惑した表情や涙を浮かべる小学生、やりきれない表情がにじみ出ている先生方・・・
テレビの画面を通じて見ているだけでもなんともやりきれない気分になりました。
そうした新型コロナウィルス(COVID-19)の影響は、人が集まる各所にも広がっており、2020年2月29日(土)から、3月15日(日)まで、上野動物園と葛西臨海水族園が臨時休園に入る事が発表されました(東京ズーネット:2月28日)。
上野動物園と葛西臨海水族園が休園になり、同じ公益財団法人東京動物園協会が運営する多摩動物公園や井の頭自然文化園などは休園が発表されていないのは謎な感じがしますが、単に来園者数の差によるものなのでしょうか?
今の状況、政府としても本気で2週間程度で自体が収束するとは考えていないだろうとは思います。しかし、2週間、休校や休業などの要請を出したからには、本気で今後の対策を検討してもらわなければ、日本の経済や社会そのものが破綻しかねないダメージを受けるのではないでしょうか?
一般の会社もそうでしょうが、一般の法人が運営する動物園や水族館も当然、潤沢な資金があるところばかりではなく、ギリギリで繋いでいるところも多いと思います。
そうした運営状況の中、2週間以上も休業し、国民に外出を控えろというだけでは、人の死だけでなく、会社、社会も死んで行く事になってしまうと思います。
専門家会議には、感染症などの専門家を集めるだけでなく、社会情勢、経済の専門家も集め、拡散を防ぎつつ、日本の経済を動かす事のできる対策を検討し、この2週間のうちに、机上の空論でない対策を示唆する必要があるのではないでしょうか?
COVID-19に関しては、少しでも早い収束を願う事はもちろんですが、今の段階は既に、そこだけに注目していてはいけない状況になってきている気がします。冷静に、国民が納得できるような指針を立ててくれるように願わずにはいられません。