民間企業による有人宇宙飛行と宇宙に行った生物達

NASAでは9年ぶり、民間企業の開発ロケットとしては初の有人宇宙飛行として、スペースX社のファルコン9(愛称:クールドラゴン)が話題になっていますね。ファルコン9は、スペースシャトル退役後にISSへ人員や貨物を輸送する際に利用できる事が期待されているようです。

形は往年の宇宙ポットに似ている気が・・・

今回のファルコン9の居住スペースは、ロケットの先端に装備される事もあり、円錐型をしています。このため、外観的な形状は、月面着陸も有名なアポロ11号に似ているような気がします。もちろん、内部の構成や技術的な構造、安全性などは、“月とすっぽん”ほどの差があるとは思いますが・・・

今回の打ち上げにあたり、宇宙飛行士が被るヘルメットは、3Dプリンターで作成されたという事が、特に今風だなぁ感じました。

メンダコに似ている?

ところで、このファルコン9、生物で言うとメンダコにちょっと似ていますよね。実際には、メンダコは、水族館の水槽環境でも長生きできないということから、宇宙に行った事はもちろん、宇宙に連れて行く生物のリストにすら挙がらないとは思いますが、昔話題になった火星人にも似てる気がしますよね。

宇宙に連れて行かれた生物としては、宇宙飛行士の向井千秋さんが実験用として連れて行ったメダカが有名ですね。無重力と浮力といった原理の差はありますが、体が浮くという環境が似ているという事からも、水中生物は連れて行き易いのかもしれませんね。

日本でも宇宙魚が誕生していた?

水中生物といえば、ヒレが綺麗なベタを宇宙に連れて行くという実験が日本で行われていた事をご存知ですか?

宇宙へ行く生物を選ぶ基準(魚)としては、次の事が考慮されたようです。

1.ストレスに強かった(騒音・回転へのタフさ)

2.肺魚であるから(もしもの酸素濃度低下にも耐えられる)

3.低温に強い(一時的であれば0度近くまで水温が下がっても生存できる)

4.高温に強い(上空で容器が熱せられたとしても、一時的であれば45度近くまで耐える)

5.比較的入手しやすい魚類である

この実験、岩谷圭介さんという方が行っている実験なんですが、なんと風船で宇宙空間を撮影するという実験なんです。

身近にある「風船」や「ベタ」が宇宙に繋がってくるとなると、「宇宙」というものがグッと近いものに感じられるようになりますよね。