猫と警備員の攻防を猫の特性面から考察してみた
猫と警備員のニュース
広島県尾道市で、美術館に入ろうとする猫と、それを防ごうとする警備員についてのホンワカとしたニュースが報じられています。
場所は、尾道市立美術館。
猫の名前は「ケン」ちゃんと言い、美術館の近くのレストランで飼われているのだそうです。
ケンちゃんが知られるようになったのは、同美術館で開催されていた「猫まみれ展」の会場に入ろうとしたのを警備員さんに阻止されたのがツイッターで紹介されたのが最初とのこと。
その後、3月14日以降、新型コロナウィルスの影響で美術館が休館していた事で、猫と警備員の“攻防”という風景を見る事ができなかったものの、5月24日に美術館が再開された事で、再びその光景を見る事ができるようになったという事です。
それにしても、「猫まみれ展」という主題の展示会場に入ろうとするとは、なかなか延出を理解している猫ですね。
猫の特性と今回の出来事
ところで、猫と警備員の“攻防”などと称しましたが、様子を見ると猫はのんびり、警備員さんは穏やかな表情でケンちゃんを見守っている様子。このため、“攻防”とは名ばかりの光景ではありますね。
こうした光景は、猫が繰り返し行動(ルーティーン)を好む習性によるものかもしれません。猫を飼われている方は感じる事もあるかと思いますが、猫は、1日の時間をおおよそで把握しているらしく、時間単位で毎日同じような行動を採る事が多いです。
例えば、ごはんの時間、その後に窓際でごろり、ふらふらと歩いてどこかをじっと見つめ、帰宅時間に合わせて玄関でお出迎え・・・など。人間から見たら、何してるんだろう?と思える光景でも、猫にとっては大切なルーティーンワークだったりします。
今回の尾道のニュースのケースを考えると、最初にケンちゃん(猫)が美術館を訪れた際、警備員さんが進入を阻止した行動が、ケンちゃんにとって“遊んでもらった”という楽しい記憶になったのかもしれません。
その事から、“楽しい事が起こる場所”として、ケンちゃんの1日のルーティーンに組み込まれたのかもしれませんね。そう考えると、美術館が休館だった間、ケンちゃんも、私達人間と同様に、ツマラナイ毎日を過ごしていたのかもしれません。
自粛(というよりは強制)明けのケンちゃん、楽しい毎日を過ごしてもらいたいものですね。