爬虫類を人工飼料に慣れさせるには?

殆ど鳴かなない、比較的ニオイが少ない、飼育スペースを取らない、馴れるとカワイイ、・・・などの理由から、近年ペットとして人気が高い爬虫類、特に、トカゲやヤモリ類の人気は高く、芸能人にも飼育している方が多いとか。

基本的によく食べるのは生餌

そんなトカゲやヤモリなどの爬虫類の餌は、基本的に虫や虫の幼虫とされています。具体的には、コオロギや、デュビア(餌用ゴキブリ)、シルクワームなどを挙げることができ、こういった虫や虫の幼虫は、“餌用”として販売もされています。

こうした虫類を餌として与える事は、馴れてしまえばどうって事無い事ですが、最初は抵抗があったり、虫自体が苦手という人も居るでしょう。そして何より、餌用として売られている虫類は種類が限られているため、栄養バランスに偏りが出てしまったり、基本的な栄養が不足してしまったりという事もあります。特に、カルシウム等が不足すると、“くる病”など、骨格に異常を来す病気の要因になったりもすると言われています。

このため、虫類を餌として与える場合でも、一定の頻度でカルシウムやビタミンなどの栄養補助パウダーを振りかけてやったりした方が良いと言われています。

爬虫類は目が良い

上に述べたように、虫が苦手、栄養に偏りが出る、栄養が不足するといった点を考慮すると、栄養バランスが採れた人工飼料を与えた方が良いのではないかと思うのが普通ですよね。

確かに、人工飼料は爬虫類に必要とされる栄養素がバランス良く整えられ、いわゆる総合栄養食として与える事のできる物も多いように感じられます。しかし、個体差によるところが大きいのですが、人工飼料を好まない、あるいは全く見向きもしないという爬虫類も多いというのが実状で、人工飼料を与えたいけれども、人工飼料に移行することができないという飼い主さんも多いのではないでしょうか。

そうした実状の中、嗜好性を上げるために、半生タイプとして強い匂いを発する餌なども考案されています。しかし、生餌の殆どはあまり匂いを発するものでないため、匂いというのは、あまり爬虫類の嗜好性に影響を及ぼすものではないのではないかと思えます。

一方で、爬虫類は目が良いモノが多いと言われています。また、色覚の基礎となる錐体細胞を4パターン持つ4色型の色覚の爬虫類も多いと言います(人は、赤、緑、青の3色型)。このため、物の動きや光に敏感で、動いている物しか口にしないという個体もいるといいます。

爬虫類の味覚はあまり良く無い?

上に述べたように、目が良く、動きなどには敏感な爬虫類ですが、味蕾(味を感じる器官)はあまり持っていないと言われており、味覚ははまり敏感では無いと考えられています。

確かに、バリバリとかみ砕いて飲み込むといった食事方法は、“味わう”というイメージと遠いところにありますよね。

爬虫類が口に入れた物を吐き出すパターンとしては、自分の口(喉)に対して大き過ぎたにも関わらず、かみ砕く(潰す)事が出来なかったり、口の中に何等かの刺激(棘が刺さったり、酸性やアルカリ性などの強い刺激、食べた相手からの反撃)を受けたといった場合が多いようです。

このため、餌として認識し、口に入れてくれさえすれば、食べるようになる可能性が高いわけです。

(当然、突然食べなくなってしまうとう事もありますが、それは別の原因があると考えられるため、ここではおいておきます。)

好きな色

こうした傾向から、人工飼料を与える時は、ペレット型の物は水や湯でふやかして柔らかくしたり、ピンセットなどでつまんで目の前で揺らして動きをつけてみたりするというのが基本とされています。

しかし、そうした行為に見向きもしない個体も多いです。

目が良いのですから、目の前に出された物が餌(虫)でない事には一目で気づくわけですから、“ソレ以外は餌として認めない”と考えている個体には、ピンセットで動きをつけるくらいでは、あまり意味が無いのも当然です。

上にも述べたように、匂いも殆ど効果が無いでしょう。

そうした中、祖先が近似しており、同じく目が良いとされている鳥類には、好みの色というのが存在することが知られています。

当然、好みの色は個体によって異なり、赤が苦手な子や、緑が好きな子など、まさに色々であり、与えるオモチャの色などを好きな色にしてあげると好んで遊び、苦手な色にした場合には、ストレスを感じるようになるとも言われています。

こうした観点から、爬虫類を人工飼料に慣れさせる際には、硬さの調整や動きに加え、色味にも工夫を加える事で、多くの個体に興味を持たせる事ができるようになるのではないかと考えられます。

そうした工夫食に適している人工飼料として、「ビバリア レップカル フトアゴヒゲトカゲフード」があります。こちらの人工飼料は、赤、黄、緑の3色のペレットが混合されており、栄養バランスも良いと言われています。

この色の違うペレットを水や湯でふやかし、それぞれ目の前で動かしてみて、目や顔を向けて追う仕草をした色は、その個体の好みの色である可能性があります

爬虫類に人工飼料を餌付けする際のきっかけとして、個体の好みの色を知るというアプローチ、試してみてはいかがでしょうか?

なお、ビバリア レップカル フトアゴヒゲトカゲフードには、成体用と幼体用があり、ペレットの大きさが異なります。ふやかした状態であれば、簡単に切る事ができるので、成体用であっても、幼体に使用する事ができるので、個人的にいは成体用を入手すれば足りると考えています。

爬虫類と飼育者のために様々な種の飼育給餌テストを重ね開発された完全食です。
爬虫類と飼育者のために様々な種の飼育給餌テストを重ね開発された完全食です。

なお、更に多くの色を試したいという方には、ビバリア レップカル イグアナフードという物もあります。
※成分的には、殆ど変わらないと思います

爬虫類と飼育者のために様々な種の飼育給餌テストを重ね開発された完全食です。

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