病気を未然に防ぐ?腸内フローラとペットの健康管理

近年、“健康”というワードと共に良く目(耳)にする言葉の中に“腸内フローラ”という言葉がありますよね?「腸内フローラを整えてダイエット!」、「腸内フローラで健康促進!」、「若さの秘訣は腸内フローラ!」そんなキャッチフレーズが溢れており、まるで魔法の言葉のように“腸内フローラ”が使われています。そんな腸内フローラブームの中、最近では、ペット業界にも「腸内フローラ」という言葉が使われるようになってきました。

そもそも腸内フローラって何?

上に挙げたように、腸内フローラという言葉は何となく良いものであるように感じますよね?でもそもそも腸内フローラって何なんでしょう?
簡単に言いますと“腸内フローラ”とは、腸内における細菌群の事で、日本語では“腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)”と言います。腸の中の小腸の終息部(回腸)から大腸にかけての壁面に生息する菌は、その種別毎に腸の壁面にびっしり付着しているそうです。そうした腸管における細菌の様子をフローラ(Flora:花畑)と例え、“腸内フローラ”と呼んでいるそうです。確かに、“腸内細菌叢”よりも“腸内フローラ”の方が字面的にも馴染みやすいし、オシャレな感じがしますものね。

腸内フローラには、大きくわけて3つ、善玉菌(有用菌)と悪玉菌(腐敗菌)、そして日和見菌があります。善玉菌とは、腸の運動を助けたり、悪玉菌の増殖を抑えたりする役割を担う菌です。また、悪玉菌とは、腸の中で物を腐らせたり有害物質を作り出す菌です。さらに日和見菌とは、中性の菌で、体調によって、善玉菌としても悪玉菌としても働く菌です。

腸内フローラの改善とは、こうした善玉菌と悪玉菌、そして日和見菌のバランスを整える事を言います。人間にとっての理想的なバランスは、善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスが、「2:1:7」と言われています。 善玉菌を増やし、悪玉菌を無くすのが良いような気がしますので、意外なバランスですよね?

ペットも人と同じなの?

善玉菌、悪玉菌、日和見菌が居るという基本体制は同じですが、その割合や種類は異なるようです。犬や猫、その他のペットでは、それぞれの食生活や生活習慣などによって、腸内における菌の種類や割合、そしてバランスが違うようです。例えば善玉菌などは、居住地や散歩の頻度、同居のペット、歯磨きの有無などによっても変化があるとされています。居住地に関しては市街地よりも郊外、散歩に関しては頻度が高い方、同居のペットは居る方、さらに歯磨きは有る方が、腸内フローラの善玉菌が活性化されているそうです。

また、腸内フローラのバランスは、年齢期によっても変化するそうで、犬の場合には、善玉菌の代表格であるビフィズス菌が、歳をとる毎に減少する傾向にあると言われています。また猫の場合、近年“痩せ菌”として名前を聞くようになったバクテロイデス菌の比率が、歳を重ねる毎に高くなる傾向にあるそうです。年齢増加に伴う運動量の減少と体重増加とのバランスを取るための構造なのでしょうか?

とにかく、人間と同じようにペットも、腸内フローラのバランスを整えてあげることで、体調の改善や、病気予防を図る効果があることは確かです。「ペット保険の基本を知っておこう!」などでも紹介したアニコム損害保険株式会社には、「犬、猫、鳥、うさぎ、フェレット、モモンガ、リス、ハムスター、ネズミ、モルモット、ハリネズミ、カメ、トカゲ」を対象として、腸内フローラの検査を行うサービスもあります。また、犬を対象としたサービスは、株式会社Veqtaでも行われているようです。ペットの健康のために、一度検査をしてもらうのも良いかもしれませんね。

どうしたら腸内フローラを改善できるの?

人間もペットも、腸内フローラのバランスを整える事が健康につながる事は解ったけど、どうしたら腸内フローラを改善できるのでしょう?一般的には、睡眠不足の解消とストレス解消、そして食事の改善と言われています。ペットに関しては、住環境や散歩、飼い主とのスキンシップのあり方などが、ストレス解消に繋がると考えられますね。

食事に関しては、善玉菌を含む物(プロバイオティクス)と、善玉菌の餌となるもの(プレバイオティクス)を摂取すると良いと言われています。しかし、善玉菌を含む食材というのは、乳製品や味の濃いもの、納豆など、人間の食事としては普通のものでも、犬や猫にとっては必ずしも“良いもの”とは言えないものが多いのが実状です。善玉菌の餌となる食材についても同様ですね。 このため、ペットに関しては、ペット用に開発された整腸剤を与えてあげるのが良いでしょう。良く知られているものとして、共立製薬から販売されている犬猫用整腸剤「ビオイムバスター錠」などがありますので、ご参考までに。

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