うさぎの健康とお水の関係
うさぎの健康には水が重要であることは「グルメなうさぎの健康は牧草から」でも述べましたが、近年では、与える水にも気をつかうように！という事勧められてきているようです。また、うさぎの体調を整えるサプリメントも販売されているので、様子を良く見ると共に、軽度であるようならば、サプリを試してみるのも良いかもしれませんね。
水道水
飼育水として最も身近なものは、水道水ですね。
うさぎに与える水として重要なのは、「新鮮できれい」な水であることです。
日本の水道水は、新鮮さときれいさでは、十分に満足できるものであると思われますが、浄水器などでの除去対象とされる、塩素やトリハロメタンが含まれているといわれています。
このため、水道水をあげる時は、一度沸騰させた後、これを冷ましてからあげた方が良いと言われています。
しかし、沸騰により塩素などを飛ばしてしまった水は傷みやすくなるため、水替えの頻度が低いような場合には、通常の水道水を使用する方が良いでしょう。
つまり、通常の頻度で水替えをしてあげるのであれば、水道水を使うのにあまり神経質にならなくても良いと考えます。
ペットボトルやウォーターサーバーの水
人間がおいしく飲んでいるのだから、可愛いペットにもおいしい水を飲ませてあげたい！
そんな考え方から、ペットボトルやウォーターサーバーの水を与えたいという飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
しかし、ペットボトルやウォーターサーバーに使われている水は、水道水に比べてミネラルやカルシウムの含有量が高いものが多く、うさぎの飲み水としては、避けた方が良いと考えられています。
その理由は、うさぎの体のメカニズムによります。
うさぎは摂取したカルシウム成分の殆どを吸収し、尿として排出します。
このため、カルシウム摂取量が多くなると、膀胱炎や膀胱結石などの原因となってしまうためです。 どうしてもペットボトル等のお水を与えたいという方は、カルシウム成分が低い軟水や、カルシウム成分が低いという事を売りにしているお水（低カルピュアウォーター等）をお勧めします。
ちなみに、東京都水道局では、水１Lあたりに含まれる炭酸カルシウム量が１０～１００ｍｇ（軟水）となるように調整されているそうです。
水溶性濃縮ケイ素水
なお、近年では、うさぎのコンディションを上げてくれる水として、シリー・ケイという水溶性の濃縮ケイ素を含む水が注目されています。
理由としては、ケイ素は、地中に多く含まれるため、穴うさぎにとって身近な成分とされています。
しかし、飼育環境下にいるうさぎは、そうしたケイ素を摂取する機会が少なくなってしまっています。
このため、この成分を含む水を摂取することで、コンディションアップを図る事ができるということです。
調べたところによると、ガン告知されて餌を食べなくなっていたうさぎが、ケイ素水を摂取したところ、餌を食べるまでに回復した・・・などという事もあったそうです。
もちろん、ケースバイケースであるでしょうし、すべてがケイ素水のおかげという事もないでしょうが、普通の水より良いのかもしれません。
このシリー・ケイ、うさぎ飼いの皆さんにお勧めしたいところですが、お水としては非常に高価なため、
どうしても元気が無い・・・、
コンクールなどで毛艶を上げたい・・・、
など、特別な事情がある時などに試してみてはいかがでしょうか？
お値段に興味がある方、買わずに覗いてみてください。
ビックリするかもしれません！
結論
世の中、飼育水に関しても様々な情報が溢れていますが、
・基本的には水道水で十分！
・どうしてもペットボトル等の水をあげたい場合には、軟水で！
・元気が無くて打つ手が無い！、そんな時は、ケイ素水を試してみよう！
といったところですね。
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