グルメなうさぎの健康は牧草から

牧草を主体としてバランスの良い食事を

牧草はうさぎの健康維持に欠かせない大事な食物です。うさぎの餌として知られている牧草には、マメ科のものとイネ科のものがあります。それぞれ主流として売られているものは、マメ科ではアルファルファ、イネ科ではチモシーでしょう。

マメ科の牧草とイネ科の牧草何が違うの?

マメ科の牧草とイネ科の牧草は、栄養分や繊維質量などに違いがあります。
一般的には、マメ科の牧草は栄養豊富なため、成長期や授乳中のうさぎに適しており、イネ科の牧草は低たんぱく低カルシウム、さらに繊維質が豊富であるため、成うさぎ(おとなのうさぎ)に適していると言われています。

なぜ牧草が大事なの?

うさぎは、繊維質の多い食べ物を奥歯(臼歯)ですり潰すようにして食べます。このような動作(行為)が健康維持に非常に大切とされており、不足すると、奥歯が摩耗せずに延び、不正咬合の原因になると言われています。また、牧草をすり潰して食べる事により、一気食いを防ぐと共に、繊維質の多い食べ物により胃や腸の動きを活性化し、毛球症(うっ滞)を防ぐことにもつながります。

ペレットも、うさぎの栄養バランスを考える上で大事な食事ですが、ペレットを多く与えてしまうと牧草を食べる量が減ってしまうこともあるので、なるべく、決められた分量以上は与えないようにする方が良いでしょう。当然、“おやつも控え目に!”です。牧草を多く食べさせるためには、おやつをあげた時は、ペレットを少し減らすようにして調整することをお勧めします。

グルメなうさぎの基本メニュー

うさぎの食事の基本的なメニューは、牧草ペレット、及びです。
牧草は、量や時間を制限せずにたっぷり食べられるようにしてあげましょう。湿気でカビが生えることもあるので、定期的に新鮮な牧草と交換してあげるようにしましょう。
ペレットは、成長に応じて必要な栄養素が含まれているものを選びましょう。給餌量は、体重の1.5~3%の量を目安に、1日2~4回与えるようにすると良いでしょう。
水は、新鮮なものをあげるようにしましょう。可能であれば、1日2回程度は新しいものに変えてあげるのが良いでしょう。また、うさぎは沢山の水分を必要とします。1日に必要な水の量は、体重1kgあたり50~100ml以上と言われており、不足すると尿石症などの病気の原因にもなります。また、暑い季節の水分不足は、熱中症の原因にもなります。

イネ科の牧草のマメ知識

チモシーは、刈り取る時期によって、種類(一番刈り、二番刈り、三番刈り)や栄養素、繊維質が異なります。
一番刈り:春から初夏に刈り入れたもので、茎が太く、葉も幅広で長く、繊維質が豊富です。
二番刈り:夏の終わりから秋ごろに刈り入れたもので、茎と葉は細めで柔らかく、食べやすいため、嗜好性が高い傾向にあります。
三番刈り:冬のはじめに刈り入れたもので、ほとんどを葉が占めており、とても柔らかいのが特徴です。敷き藁として使われる事も多いです。

繊維質は、一番刈り、二番刈り、三番刈りの順に多く含まれていいます。
一方、カルシウムは、三番刈り、二番刈り、一番刈りの順に多く含まれるようになっています。

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