高齢の猫がかかりやすい8つの病気

人間もそうですが、猫も、長く生きれば生きるほど病気にかかりやすくなったり、体に生じる異常が多くなったりしてきます。そうした病気や異常のうちの代表的なものを8つ、以下にまとめてみました。定期的な健診を受け、早期に発見できるように心がけてあげてください。

腎臓病

高齢猫が一番かかりやすい病気が腎臓病(慢性間質性腎炎や慢性腎不全)です。
症状としては、体重の減少、多飲多尿、食欲不振、口臭、歯肉炎、貧血などがあります。 原因は、タンパク質の過剰摂取(タンパク質が多い餌など)により、体内のミネラルバランスが崩れ、血液中に有害な老廃物が増えることと言われています。
獣医師に対する相談に基づく食餌療法により、症状の進行を遅らせるという治療方針が一般的です。

便秘・排尿障害

高齢になると、便秘になる事が多くなる傾向にあります。
生肉、牛乳、オリーブオイルなどを食事に加えるとで、胃や腸の動きを活性化させる事が効果的です。
また、尿が出なかったり、排尿時に苦痛を伴う場合は、結石や腎臓病など重大な障害の可能性もあります
便秘や排尿障害は、特に雄に多い病気と言われており、普段からのチェックと定期的な尿検査(健康診断)を行う事が予防に繋がります。

認知機能不全

人間も同じですが猫も、歳をとると脳が老化し、認知機能が低下することがあります。
思考、判断力、記憶力等が低下するため、食べ物に関心を示さなくなったり(食べ物と認識できない)、トイレで用をたせなくなったりします(トイレの場所を忘れる)。
このような状態になった時には、他の内臓疾患も併発している場合が多く見られます。
定期的に動物病院で診てもらい、獣医師に指導を受けるようにすることが良いでしょう。

心臓病

老化に伴い、心臓病(心筋症)にもかかりやすくなります。
心臓病ですが、症状としては、呼吸困難、胸や腹に水がたまる、後ろ脚がマヒするなど、一見すると心臓とは関係ないような様々な症状が見られるようになります。
原因は、遺伝やビタミンE不足、その他、ウイルスの感染などが考えられています。
効果が明確な治療方針というのが確立されていないのが現状です。

がん(悪性腫瘍)

人間と同様に、高齢になるとがんになる確率も向上します。のがんで多いのは、リンパ腫と乳がんです。
症状としては、元気がなくなり、食欲不振、嘔吐、下痢、乳房のはれなどを挙げることができます。様々な症状が出る場合には、獣医師に相談してみた方が良いでしょう。
早期なら、手術や放射線治療などが可能です。しかしながら、がんが進行すると治療は難しくなります。また、乳がんは避妊手術をしていないと発症しやすくなるそうです。

甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)

甲状腺が大きくなり、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。
症状としては、喉のあたりを触ると、甲状腺がこぶ状に大きくなっていることがわかるようになります。
老体になったにもかかわらず、やたらと活発に動きまわるようになったり、多食、多飲多尿、嘔吐、下痢、体重減少、黄疸、といった症状が表れます。
甲状腺の手術により治療することができます

歯と口の病気

猫はもともと歯垢がたまりやすく、若いうちからケアをしておかないと、歯周病など口腔の病気を併発しやすくなります。
初期の症状としては、口臭、よだれ、食欲低下などが見られるようになります。
初期症状を放っておくと、歯茎のはれ、痛み、歯が抜け落ちるといった症状があらわれます。
若い内からときどき獣医師に歯石をとってもらうようにすることで、予防することができるでしょう。

定期的な健康診断のススメ

スペシャルアドバイザーがつきました」でも書いていますが、高齢猫(シニア猫)は、年に2回程度のペースでの健康診断を受けることで、病気や異常の早期発見に繋がります。また、病気や異常を早期に発見することができれば、回復の可能性も高まり、余生を穏やかに過ごすことができるようになる確率もあがります。