犬猫の健康寿命を延ばす口内環境ケア
答えは1つ?2つ?5つくらいはありそう!?そんな思いが頭に浮かびましたか?
そう考えた方、残念ながら、はずれです。
答えはズバリ!、全部です!
そう、8つのリスク全てが、歯周病と関連していると言われているのです。
このため、犬、猫にも口内環境のケア、すなわち歯周病予防が必要と言われるようになってきているのです。
どのようなケアを行えば良いの?
口内環境のケアの方法をザックリ分類すると、主に、歯磨き、グッズの利用、動物病院での治療、水の摂取などを挙げることができます。
歯磨き
菌の温床である歯石の堆積を防ぐという意味では、歯磨きによる歯垢の除去が有効です。しかし、相手は犬や猫ですから、慣れない歯磨きは嫌がりますよね。このため、布などを指に巻き付けて歯のまわりを擦ってあげるだけでも、歯垢除去の効果はあります。無理強いしすぎてワンちゃん猫ちゃんにストレスを与えないようにしましょう。
グッズの利用
中には、どうしても口を触らせるのを嫌がる、歯磨きが苦手だという子もいるでしょう。そんな時は、餌にまぶすだけで口内環境を整え、歯垢の沈着(歯石化)を防いだり、歯石除去の効果が期待できるグッズなどを利用すると良いでしょう。
動物病院での治療
ご自身でのケアが不安な方、既に歯石が多く付着してしまっている子などは、一度、動物病院で歯石を除去してもらうと共に、口内環境ケアについて相談してみるのも良いでしょう。
水の摂取
体調管理や口内PH値の偏りを防ぐという点においても、水の摂取は非常に重要だと思われます。このため、いつでも水を摂取できる環境を整えておいてあげることをおススメします。
危険な口内ケア?
近年、人間の歯磨きでは、“食後すぐのブラッシングは良く無い”という見解も出てきています。これは、ステファン曲線の示すところで、食後すぐの口内環境は、デンプンの分解に伴い酸性が強まる傾向にあるためです(人間の場合)。このため、歯の表面が柔らかくなり、脱灰が生じやすくなります。この環境下でブラッシングを行う事は、歯の表面を傷つけやすく、虫歯の誘発や、歯周病菌のたまり場を作りやすくするためと言われています。
一方で、犬、猫の場合、上述したように、口内環境が酸性化するという事がありません。このため、食後すぐのブラッシングが歯に悪影響を与えるというリスクは少ないと言えるでしょう。しかし、犬、猫のブラッシングは、歯だけでなく歯茎などを擦る場合も多くなります。“歯茎などへ刺激を与える事も必要”と言われる事もありますが、歯茎を擦る事により傷つけてしまうと、これが歯周病の原因となってしまう場合もあるため、注意が必要です。
こうしたリスクを避けるためにも、犬や猫への歯磨きは、無理やり行うのでは無く、少しづつ慣らしていったり、口内環境を整えるグッズを利用して行くのが良いでしょう。
おススメデンタルケアグッズ
シリコン製などの指サック型の歯ブラシと異なり、使用中の落下を防ぐリングが付いているのがおススメポイントです。
天然素材を使用し、歯磨きが苦手な子でも餌にまぶすだけで口内環境を整え、歯垢等の付着を防ぎ、口臭などの予防効果が期待できるというお手軽さがおススメポイントです。
ペットが好む甘草の甘味を備え、擦る必要が無い(研磨作用が無い)という点や、歯に直接塗らなくても、口にの周りなどに塗る事ができれば自然に効果を発揮してくれる点がおススメポイントです。
歯磨きに不慣れな子にも安心して使える点も良いですね。