鳥は目が命、視力を補助する3つの栄養

鳥目(とりめ、ちょうもく)という言葉

鳥目:夜盲症のこと。夜になると視力が著しく衰え、目がよく見えなくなる病気」という言葉があるように、一般的には、周囲が暗くなると鳥は目があまり利かなくなると思われているのではないでしょうか?

当然、昼間に比べれば夜は見えづらくなっているであろうが、殆どの鳥は、夜間でも目が見えています。考えてみれば、渡り鳥などは、昼夜を問わず飛び続けたりするわけですし、一般的に飼育されているインコなども、夜でも飛んだり、かごの中で移動したりもしますものね。

ではなぜ「鳥目」なんて言葉が生まれたのでしょう?

それは、人間にとって身近な鳥である鶏が、夜目が利かない鳥だったからと言われています。

また、変温動物であった恐竜から進化したと言われる鳥の殆どは昼行性であるため、夜はあまり活動しない事も、「鳥は夜目が利かない」と言われるようになった理由かもしれません。ちなみに、恐竜があまり活動しない夜間に活動していた哺乳類の祖先から進化した動物は、夜行性が多いと言われています。

鳥の視力はかなり良い!

空から木にとまっている虫や、飛んでいる虫、木の実などを見つけて餌にする鳥は、人の想像以上に目が良い種が多いそうです。特に、イヌワシなどは、1km先の餌を把握する事ができると言います。

“私だって、数百キロ離れた場所にある富士山が見えるから、1km先なんて大した事ない!”

などと思う方も居るかもしれませんが、イヌワシが餌と認識する物の大きさは、せいぜいネズミやうさぎ程度の大きさでしょう。そう考えると、100先のサイコロの目が何かを当てるよりも難しいかもしれません。

鳥の目が良い事は、ただ単に遠くのものを見る事が得意だから・・・という訳では無く、医学的に見ても実証されています。人間の目において、視力を司る細胞は、約20万個と言われているのに対し、イヌワシは、視力を司る細胞が約150万個あると言われています。

コレは、デジタルカメラで言うところの、画素数が多いという事と同じですね。そして、鳥の目というのは頭部に対してその占める割合が非常に大きい場合が多いのです。つまり、レンズが大きいんですね。このため、光を多く取り込む事ができ、画素数も多い。
よって、解像度が高い=視力が高いという事ができるのです。

上では、特に目が良い鳥として、“イヌワシ”を挙げましたが、一般的なインコなども、かなり目が良いと言われています。また、人間の目の細胞は、光の三原色である赤、緑、青を認識できるものしか無いのに対し、インコを含む鳥の目には、赤、緑、青に加え、紫外線を認識することができる細胞が含まれるのです。

このため、鳥たちの見ている世界は、人間の見ている世界よりもさらに鮮やかなのかもしれません。実際、人間の目からすると同じ柄のように見える雄雌の鳥であっても、紫外線を見る事ができるレンズを通して見てみると、雄と雌で違う柄が浮かびあがったりすることもあるそうです。

紫外線が見える鳥の目を利用すれば、カードの透視マジックなども簡単にイカサマできちゃいそうですね。

ちなみに、“鳥目”という言葉が出来た原因としても挙げた鶏や、公園で良く見かける鳩は、あまり目が良く無いらしいです。人間が定めた視力でいうと、鶏は0.07程度、鳩は0.5程度と言われているようです。地面を歩いて餌を探す傾向にある鳥というのは、あまり視力が良く無くても生きていけるという事なのかもしれませんね。

”エース”が入ったフードが目に良い?

人間の目には、抗酸化作用があるビタミンが良いとされています。具体的には、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEの、いわゆるビタミンACE(エース)です。

生体内でビタミンAを摂取すると、「皮膚や粘膜の健康維持」「抗酸化作用」などが期待できるそうです。また、ビタミンCとビタミンEも、同様に抗酸化作用があると考えられています。“抗酸化作用”が、なぜ目に良いか?という点に関しては、“目の老化防止”という点からだそうです。目のレンズや絞りを動かす筋肉の老化や硬化を防止することで、視力の衰えを防止するという事でしょう。

人間の目の構造も、鳥の目の構造も似ている事から、人間の目に良いビタミンというのは、きっと鳥の目にも良いのだろうと思うのです。そこで、ビタミンACEが含まれている鳥ようのフードを探してみたところ、下記の2点が引っ掛かりました!

1点目は、トータルペット(イースター)

インコ類の総合栄養食。 栄養バランスに優れた愛鳥の健康維持フード。

アミノ酸・ビタミン・ミネラルがバランス良く補完できる総合栄養食です。
栄養成分に関しては、次の通り。
粗たん白質:14.5%以上、粗脂肪:3.0%以上、粗繊維:4.5%以下、粗灰分:6.0%以下、水分:10.0%以下、カルシウム:0.8%以上、リン:0.5%以上、ナトリウム:0.15%以上、ビタミンA:9,000IU/kg以上、ビタミンD:1,200IU/kg以上、ビタミンE:100IU/kg以上ビタミンC:100mg/kg以上、ビタミンB1:10.0mg/kg以上、ビタミンB2:15.0mg/kg以上、総エネルギー:405kcal以上/100g

しっかりと、ビタミンACEが入ってますね。ちなみにIUというのは、薬理学で用いられる国際単位で、生体に対する効力でその量を示すものです。ビタミン類は、1つの物質だけでなく、様々な物質が同様な効果を示すため、1IUという単位に対する各物質の定量が定められるようになっています。

つまり、物質Aの場合では0.01g=1AUであっても、物質Bでは1AUあたりの効果を出すには0.3g必要になるという場合もあるわけです。この場合、物質Bは、0.3g=1AUとなります。

2点目は、自然派宣言 エッグフード(黒瀬ペットフード)

ビタミン、ミネラル、アミノ酸の効果で小鳥の健康を保ちます。

消化しやすい卵製品、パン製品を使用したすべての小鳥に与えられる健康補助食です。総合栄養食では無いため、普段の餌に混ぜてあげる、あるいはオヤツ的に与えるといった場合に適した商品ですね。

栄養成分に関しては次の通り。
パン製品、卵、植物種子、シロップ、砂糖、ミネラル、イースト、植物油、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンEビタミンC

各成分の割合や配合量等は不明ですが、ビタミンACEが入っている事は明記されていますね。他にも、ビタミンACEが入ったフードはあるかと思いますが、今回、パッケージに明記されている製品として、この2つを取り上げさせていただきました。

人形は顔が命

芸能人は歯が命

などと言いますが、鳥は目が命です。

鳥の目に良い・・・と思われるフード、試してみてはいかがでしょうか?

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