うさぎの“なんだそれ情報”パート2
本サイトは、“うさぎ”に関する検索で来てくれる方が比較的多いようなので、うさぎに関するちょっと変わった情報を載せてみたいと思います。今回お伝えする“なんだそれ情報”は、「うさぎを羽(わ)と数える理由」です!
何故うさぎは、1羽、2羽と数えるの?
ウサギは四本足の獣なのに、日本では、1匹、2匹ではなく、1羽、2羽と数えます。
その理由は諸説ありますが、いずれもうさぎを食べる習慣から来ていると言われています。
有名な説としては、「江戸時代には、公に獣類の肉を食べるという事が禁止されていたため、うさぎを1羽、2羽と数える鳥の仲間として扱うことで、“鶏肉”として、公に食べられるようにした」という説があります。一休さんの頓智のような話ですよね。
他にも「肉の味がさっぱりしていて、鶏肉に似ているため」という説や、「うさぎを持つ際に、耳を束ねて葉物野菜のように、1把、2把と数えたのが、“羽”になった」という説などもあります。
本当のところはどうなの?
諸説あるという事から、本当のところは解らないというのが正直なところですが、うさぎの耳が羽のように長く、ピョンピョン跳ねて移動していた事から、うさぎは鳥の仲間で、獣では無いとして、鶏肉として食べられるようにした・・・つまり、最初の説が有力なような気がします。
うさぎの肉は食べた事が無いので味は判らないのですが、味だけならカエルなども、鳥の仲間だと言われていそうな気がしますからね。また、“把”が“羽”になったという説も、少々無理があるような気がしますよね。
獣肉を食べる言い訳としては間違いではなかった?
生物的な分類学的に見ると鳥類は“脊椎動物亜門”、“鳥綱”で、うさぎは、“脊椎動物亜門”、“哺乳綱”であることから、全く異なる種別である事は明らかです。
しかし、骨の作り(骨格ではない)を見た場合、うさぎの骨は非常に軽く、鳥の骨の作りに似ているという特徴があります。骨の重量割合としては、体重の7%~8%程度と言われており、鳥のそれと同等程度なのだそうです。同じ位の猫の骨の重量割合が体重の12%程度と言われていますから、うさぎの骨が軽いという事が良くわかりますよね。こうした事から、うさぎは、骨折しやすいとも言われています。
少し話が反れました。
最初に書いたように、うさぎを“羽”で数えるようになった理由としては、獣を食べる事が禁じられている中で、うさぎを獣としてでは無く、鳥として食べるためであるという説が有力なような気がしています。その理由の裏付けとして、食べ終わった後の“骨”、コレが鳥の骨に似ていたらどうでしょう?
「お前達、獣肉を食べたな?」と言われた際に、
「いえいえ、私共が食べたのは鳥でございます。」と言って、鳥の骨によく似た構造(中空構造)の骨を見せたら、獣食を疑った役人?も欺く事ができたのではないでしょうか?