うさぎの“なんだそれ情報”パート3
本サイトは、“うさぎ”に関する検索で来てくれる方が比較的多いようなので、うさぎに関するちょっと変わった情報を載せてみたいと思います。今回お伝えする“なんだそれ情報”は、「うさぎは下り坂が苦手」です!
ことわざでも知られている?
「兎の上り坂」ということわざがあります。
意味:物事が滞りなく順調に進むこと。自分の得意分野で能力を遺憾なく発揮できること。
由来:うさぎは後ろ脚が発達しており前脚に比べて長いので、坂を上るのが得意であり、持ち前の力を発揮してぐんぐん進むことができるという事。
上り坂は得意でも・・・
上り坂は大得意!と言われているうさぎさん。しかし、逆を返すと下り坂は大の苦手なんです。その理由は、後ろ足に比べて前脚が短いから・・・
普段から、やや前傾姿勢っぽい姿のうさぎさんは、急な下り坂を走ろうとすると転んでしまう事があります。うさぎさんの骨は体を軽くするために中空構造とされているため、衝撃に弱く、転ぶ事で骨折してしまう事もあるのです。このためうさぎさんは、下り坂では前足を踏ん張りながら、ブレーキをかけるように進む事となり、スピードを出す事ができないのです。
ちなみに、平地におけるうさぎさんのトップスピードは、50km/hから80km/hと言われております。ウサインボルトが100mを9.58秒で走った際の時速が約37.6km/hですから、本気で逃げたうさぎさんを人間が捕まえる事は、ほぼ不可能と言えますよね。
おっとりした姿に騙されがちですが、顕著な武器を持たないうさぎさんが、自然の中で生き残って来たのは、このような健脚があったからなのですね。
4足歩行の動物は、下り坂が苦手な事が多い
うさぎに限らず、4足歩行の動物の中には、下り坂が苦手な動物が多いようです。その理由は、動物の多くは前脚よりも後ろ脚の方が発達している事と、前傾姿勢を採った場合に、視界が狭くなるためです。
また、後ろ足に比べて前脚が短い動物は、下り坂では転びやすく、速く走る事ができないと言われています。このため、熊などに追いかけられた際でも、向かう方向が下り坂の場合には、助かる可能性があるそうです。
ちなみに、平地における熊の走る速度は40km/hから60km/h程度と言われていますから、平地や上り坂では、絶対に逃げる事ができませんね。