うさぎを飼う前に知っておくべき4つの事
ふわふわしていて愛らしい見た目と、鼻をヒクヒク動かしたり、ピョンピョンと飛び跳ねる可愛らしい動き・・・人の心を掴み、うさぎを飼いたいなと思わせるには十分過ぎる要素ですよね。しかし、うさぎに限らず“生き物を飼う”という行為には、それなりの覚悟が必要になってきますから、“衝動買い(飼い)”というのは絶対にやってはいけません。
以下に、うさぎを飼う際の“覚悟”として最低限しっておくべき4つの事項について、できるだけ簡単にまとめてみましたので、うさぎを飼う前の一考としていただければ幸いです。
1.飼育責任
うさぎに限らず動物を飼育するという事には、その動物が健康でいられるように面倒を見るという責任が伴います。当然の事ながら、その面倒は、その動物が生きている間ずっと(終生)続く事であり、途中で放棄する事はできません。
飼育の放棄については罰則もあります。例えば2019年6月に改正された動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)の第44条には、“動物を遺棄・虐待した場合には、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する”という趣旨の規定があります。
ここで、「遺棄」とは、捨てたり、置き去りにする事です。また「虐待」とは、精神的、肉体的にないじめや、危害を加える事です。
つまり、飼育している動物を捨てたり、いじめたりした場合には、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科される場合があるのです。
2.世話には費用がかかる
こちらもあたりまえの事ですが、動物を飼育するにはお金がかかります。
かかる費用は、主に初期費用と毎月かかる費用、その他の出費などです。
初期費用とは
初期費用とは、うさぎを飼い始めるにあたって、必要とする用品です。大まかには、
・ケージ
・餌用食器
・飲料水用ボトル
・床材
・餌
・牧草
・かじり木
などを挙げる事ができます。メーカーやケージの大きさなどによって価格は異なりますが、概ね2万円前後で揃える事ができるでしょう。
どんなものを選べば良いか?何をそろえれば良いか?というのがわからない方には、スターターセットというものも販売されています
↑コチラのセットの場合、飼育書もセットになっているのがうれしいポイントですね。
毎月かかる費用とは
毎月かかる費用とは、エサやトイレ砂、その他の消耗品等にかかる費用です。このあたりも、与える餌や種類などによって変わってきます。餌としては、うさぎ用のペレットの他、牧草、おやつなども用意しておいてあげると良いでしょう。
グレインフリーではありませんが、嗜好性が高いため、飼育開始直後の慣れない環境下での導入食としては最適です。
香りが良く、若くて元気なうさぎに好まれる一番刈りのチモシーです。繊維質が豊富なので、鬱滞等の病気予防、奥歯の伸びの予防にも良いでしょう。
嗜好性が高く、おやつとして与えながら、毛のタンパク質を溶かすことで、鬱滞を防止、抑制する効果があり、健康維持の手助けをしてくれます。
また、室内飼育の場合には、夏場や冬場にはエアコンが必須となります。飼い主が不在の場合でも、部屋の温度を一定に保つ必要があるため、電気代がかさむ事は覚悟しておいてください。
その他の出費とは
その他の出費とは、うさぎが怪我や病気をした際にかかる費用です。
生き物ですから、常に健康で元気な状態を保つ事は難しいと考えておきましょう。特にうさぎは非常に憶病でデリケートな動物です。このため、ちょっとした事で具合が悪くなってしまう事も有り得ます。
“うさぎって大人しいイメージだし、飼育にも手間がかからないから良いよね♪”
などという考えからうさぎを飼いたいと考えている方は、うさぎを飼う事は諦めた方が良いかもしれません。場合によっては、犬や猫を飼育するよりも手間がかかります。
また、人気動物になってきているうさぎですが、犬や猫に比べて、うさぎを観てくれる動物病院というのは数が少ないというのが現状です。飼い始める前に、うさぎを観る事ができる最寄の動物病院を探しておくのも良いでしょう。
病気や怪我の際の急な出費を抑える手段としては、ペット保険があります。
うさぎが入れるペット保険に関しては、“うさぎが入れるペット保険 4社徹底比較”を見ていただければと思います。
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