小動物(犬、猫、うさぎ、小鳥など)の腸内環境を向上させよう!

昨今、人を含め、様々な動物の健康に密接な関係があるとして、腸内環境(腸内細菌叢:腸内フローラ)が注目される機会が増えてきています。

かくいうこのサイトでも、「爬虫類が下痢や便秘になった時にベストな方法」や、「腸内フローラを正しく整えるとは?(ネコ編)」、および「病気を未然に防ぐ?腸内フローラとペットの健康管理」などで触れてきました。

腸内環境に敏感なペット

飼育ペットでは特に、後腸発酵動物であるうさぎは腸内環境の変化に敏感で、腸内フローラのバランスが崩れるとうっ滞などの要因にもなると言われています。このため、うさぎは糞食などにより、自家生産した腸内発酵物を自分で取り入れ、腸内の活性化や、栄養バランスを整える事を行っているのです。

もちろん、うさぎに限らず、ペットとしてメジャーな、犬や猫、小鳥、モルモット、ハムスター、フェレットなどであっても、消化物からの影響吸収が行われる腸内環境というのは、健康維持という面で非常に重要です。

人間でも、下痢や便秘が続くと体調が悪くなったり、力が入らない、あるいは食欲が出ないといった症状が出ますよね。人間よりも体の小さなペット達は、蓄えられる栄養素も少ないわけですから、その影響というのは如実に現れることとなると考えられます。

野生を残す動物というのは、具合の悪さを隠すといいますので、一見すると具合が悪く無いような雰囲気であったりもしますが、触ってみるとお腹が張っていたり、食欲が無かったり、といった事があったら要注意です。

腸内環境を整えるサプリメント

そうした小動物の腸内環境補助食品として、「アニマルエンザイム」というものがあります。爬虫類に関しては、「爬虫類が下痢や便秘になった時にベストな方法」で紹介したレプラーゼが最も効果的と紹介しましたが、こちらのアニマルエンザイムも、その効果が期待できると考えられます。

アニマルエンザイムの原材料を見ますと、

米ぬか

米胚芽

米酢

麹菌(こうじ菌)

ニンニク(0.1%)

と書かれています。どれも自然食品に則したものですね。

原材料から裏付けられる効果

それぞれの材料についての特徴を検討してみましょう。

米ぬか

米ぬかは、便通改善や整腸効果など「胃腸系」の生理機能アップや、肌荒れやアトピーなどを解消する「皮膚系」の生理機能アップ、また血液サラサラ効果や血糖値低下など「血液系」の生理機能アップといった効能を持つと言われています。

さらに、栄養素的に見ても、

フィチン酸(がん予防の効果が期待されている)

イノシトール(脂肪肝や動脈硬化の予防、カルシウムの吸収促進、コレステロール血症の改善などの効果)

フェルラ酸(抗酸化作用があり、大腸がん予防)

γ-オリザノール(コレステロールを低下させ、自律神経失調症、更年期障害、潰瘍などの改善)

ダイエタリーファイバー:食物繊維(整腸や老廃物排出の効果)、

植物ステロール(コレステロールの吸収を抑え、血中の悪玉コレステロールの割合を下げる働き)

などを含むと言われています。

米胚芽

米胚芽は、腸内細菌の糖質の代謝や、脳神経系の働きに関与するといわれるビタミンB1を豊富に含むと言われています。なお、糖質の代謝によって生成される短鎖有機酸は、生体の様々な機能に影響を及ぼすといわれています。

米酢

米酢は、コレステロールの合成を抑えると共に血圧を下げ、大腸ガンや腎臓結石を予防する効果があると言われています。

麹菌

麹菌には、数多くの酵素が含まれているといわれており、免疫力の向上や、さまざまな病気の予防効果が期待されており、天然の抗生物質と呼ばれることもあります。

にんにく

にんにくの成分であるアリシンは、ビタミンB1の吸収率を上げてくれる効果があります。また、同じくにんにくに含まれるジアリルトリスルフィドやアホエンは、免疫力を高め、ガンを抑制する効果があると言われています。

結論

アニマルエンザイムは、その原材料を自然食品として、人間が食べても安全なもので構成されている事がわかります。また、原材料それぞれについての効能を見た場合にも腸内環境を整えるのに効果的なものが多く含まれています。

一方で、うさぎはもともとカルシム吸収性が高く、カルシウム分の摂取は控えが方が良いとされていることから、米ぬかの成分である「イノシトール」の効果である「カルシウムの吸収促進」については、少々心配になる面もあります。

このため、アニマルエンザイムを餌に添加する際には、小松菜などのカルシウム分を多く含む食材とは一緒に与えないようにすることが望ましいでしょう。

また、「にんにく」に関しては、犬や猫は中毒症状を起こすため与えてはいけないと言われていますが、極少量であれば問題は無く、実はドッグフードなどにも含まれていたりしますので、含有量1%とされている点からも、心配する必要は無いでしょう。

その他の面に関しては、小動物の腸内環境向上に効果的であると考えられます。

与え方としては、粉末状のアニマルエンザイムをそのまま餌やおやつに振りかける他、水やぬるま湯に溶かすといった方法でも良いそうです。その他、少量の水やぬるま湯により練り餌状にしても良いとのこと。

小動物系のペットの腸内環境に不安がある方は、一度試してみてはいかがでしょうか?


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