26例目?東京湾沖のメガマウスと都市伝説の真相
NHKのウェブニュースによると、
11日午前5時ごろ、地元の漁業関係者が館山市の沖合800メートルにある定置網に、大きさが6メートルほどのメガマウスがかかっているのが発見されたそうです。メガマウスは、太平洋やインド洋などの深い海に生息する大きな口が特徴の巨大なサメで、詳しい生態は分かっておらず「幻のサメ」とも呼ばれています。
メガマウスを撮影した地元のダイバーの(荒川寛幸さん)は「これまで元気な姿を見たことはなく、めったにないチャンスでした」と話していたそうです。
ちなみに、定置網というのは、海の一定範囲の区画を網で囲い、その中に魚を誘導するように網を仕掛けておく漁の方法で、イメージとしては、巨大な生簀といった感じでしょう。
そのような形式の網であったため、今回のように比較的元気な姿でメガマウスが泳いでいたのでしょう。
世界でわずか140例の希少性
記録として残っているメガマウスの発見例は、世界でわずか140例なのだそうです。その中で、日本での発見例は25例(今回が26例目?)だという事ですから、非常に珍しい事は確かですが、日本での発見割合というのは、かなり大きいように感じます。
3年前に捕獲され、翌日に死んだメガマウスは、千葉県鴨川市の鴨川シーワールドに引き取られ、骨格標本として展示されているそうなので、今回のメガマウスの状態、今後の引き取り先などが気になるところです。
深海ザメ、特にメガマウスといえば・・・
メガマウスの捕獲や打ち上げなどのニュースが上がるたびに話題になるのが、「巨大地震の予兆」という事柄です。
ほぼ都市伝説化しているこうした話題ですが、直近では、
・2016年4月14日に起きた熊本地震の4日後
・2014年5月5日に起きた伊豆大島近海地震の約半月前
・2011年1月14日に起きた東日本大震災の約2か月前
に、それぞれメガマウスの捕獲、打ち上げなどがあったそうです。
一説によれば、地震の予兆として生じると考えられている地磁気の異常が、電流を感じる器官(ロレンチーニ器官)を刺激し、海上に浮上させるのではないかと言われていたりもします。
偶然の一致というには、珍しい事が重なる時が近すぎる気もしますが、仮に地磁気の異常を感じてメガマウスが浅い場所に浮上してくるのだとしたら、時期的にメガマウスの目撃や捕獲情報が頻発しないのはおかしいような気もします。
もしかしてアノ都市伝説の魚はメガマウス?
メガマウスの映像や写真を見ていると、ふとアレに似ているなぁと感じませんか?
ホラ、“地震”というキーワードで例に挙げられるあの動物(魚)!
そう、“ナマズ”です。
ひげが無く、ヒレの形状等は異なるものの、大きな口と、ずんぐりとした体形、ナマズしか見た事の無い人だったら、“巨大なナマズ”と思ってしまうのではないでしょうか?
そんな事を考えていたら、ちょっと気になる絵を見つけたんです。
安政の大地震(安政江戸地震)の時に流行した、暴れる大鯰(おおなまず)を諫めることで、地震の鎮静化を図る様子を記した絵です。
当時の絵ですから、縮尺比は適当かもしれませんが、描かれている人と比べて数倍はあろうかという大鯰、当時の日本、いや、今の世界を探しても見つける事は難しいのではないでしょうか?
一方で、この絵に描かれているものが鯰では無くメガマウスだったとしたらどうでしょう?6~7mのメガマウスであれば、大きさ的にも合点がいきます。
また、昔の絵師は、虎やライオン、象などを見た事が無いのに、似ているとされる動物や伝記などの情報を基に絵を描く事も多かったと聞きます。こうしたことから、打ち上げられたメガマウスを見た人が、
「大きな鯰みたいだったよ!」
と話をすれば、それを聞いた絵師達は、
“地震の時に現れる巨大ナマズ”という構図を描くのではないでしょうか?
もっとも、日本では昔から、メガマウスの事を大口鮫と呼んでいたそうですが、それがいつ頃からかはわかりません(メガマウスが鮫と認められたのは1976年)。
信じるか信じないかは、アナタ次第です。