ペットの食事は複数種類用意しておこう!
ペットの健康維持にとって、食事はとても重要な役割を担います。食事については、ペットの食事について知っておこう!(犬編、爬虫類編、猫編、鳥編)で、それぞれ書いているように、「総合栄養食」との表示があるものがお勧めです。先の記載と重複してしまいますが、総合栄養食とは、基本的に、水と、そのフードだけを与えた場合でも、ペットにとって必要な栄養素を採る事ができるという食事の事です。
犬、猫、爬虫類、鳥、その他ペットにとって、その個体に合った総合栄養食(その子が好んで食べる総合栄養食)を見つける事はとても重要ですし、総合栄養食を食べてくれるのであれば、栄養バランスの面でも安心感があります。しかし、そのフードを良く食べるからと言って、その1品だけに頼るのにはリスクもあるのです。
え!?総合栄養食って、それだけでも足りるんじゃないの?
総合栄養食は、栄養素的にはバランスが取れた優れたフードです。このため、
「リスク?総合栄養食じゃダメなの?」
と思った方、そうではないので安心してください。総合栄養食がダメなのではなく、1つの商品に頼り切りになる事にリスクがあるのです。
ペットの中で犬や猫などは特に、年齢期によって体型や体質、運動量なども変化するため、必要な栄養素が大きく変わってきます。このため、年齢期に適したフードを与えている場合でも、体型や運動量、その他の要素を踏まえると、個体によってはどうしても、過度な栄養素や、不足する栄養素が出てきてしまう場合も生じます。
そんな時、種類の異なるフードが複数あれば、過不足しがちな栄養素を補う事ができる可能性が高まります。各フードは、混ぜて与えても良いですが、食事毎に種類を変えてローテーションで与えるようにしても良いでしょう。見栄えや臭いが混ざる事を嫌がる場合には、ローテーションの方が安心かもしれませんね。
とても良く食べていたフードでも・・・
また、とても食いつきの良かったフードでも、飽きがきて食べなくなってしまう事もあります。さらに、そのフードにリコールなどがかかり、販売が停止になってしまう場合も!そんな時、何でも食べる子であれば問題が無いかもしれませんが、食べてくれるフードを探すのが難しい子もいますよね。
また、食べ慣れないフードに急に切り替えた場合、お腹の調子が悪くなってしまう子もいるかもしれません。
普段から複数種類のフードを準備しておけば、そうしたリスクも避ける事ができますね。このように、普段から複数種類の食事を用意し、混ぜたり、ローテーションさせたりして与えていれば、栄養バランスの偏りを防いだり、突然の拒食や販売中止などにも対応する事ができるようになります。
ネコリパブリック池袋店さんでも
実際、ネコリパブリック池袋店さんでも、メインのフードとは別に、いくつかのフードを混ぜたり、ローテーションさせたりして与えるようにしているそうです。理由としては、上に述べたように、メインのフードにリコールがかかってしまった場合に、猫ちゃん達が食べられるフード(食べ慣れたフード)が手に入らなくなってしまう事を防ぐためだそうです。
食事の種類を増やす場合の注意!
食事(フード)の種類を増やす場合には、1種類づつ時間をかけて導入するようにしましょう。一度に複数種類のフードを増やしてしまうと、食事に起因してペットの状態が変化した場合に、その原因を把握しづらくなってしまう危険があるからです。