ペットが迷子になった時にとるべき5つの手段

ペットが迷子になる原因や、それを探すための方法、および迷子ペットを発見するために期待することができるアイテムなどについては、「迷子のペット(犬、猫、鳥、その他)を見つける方法」に記載しました。
今回は、ペットが迷子になってしまった際に、いち早くやっておくべき行動について説明したいと思います。なお、

まずは探す

あたりまえの事ですが、家の近所や散歩ルートなどを探す事は基本です。子犬や子猫などであれば、側溝などの小さな隙間に入り込んでしまっている場合もあるので、呼びかけるだけでなく、鳴き声などがしないか?といった事にも注意を払うようにしましょう

写真や特徴をまとめる(チラシ作り)

近所や散歩ルートを探す事で見つかるという事が最も望ましい事ですが、1日探しても見つからない場合には、ペットの写真や特徴などをまとめてチラシを造りましょう。ここでの特徴まとめやチラシ作りは、後述する保護団体や警察、保健所などへの届け出や説明のためのものなので、多くの部数を刷る必要はありません。

試いくら身近で大切なペットであったとしても、その特徴を言葉で説明するとなると、なかなか難しかったりします
特に、ペットが居なくなった事で冷静さを欠いている場合には、聞かれた事と関係無い事ばかりを話してしまう人もいます。
このため、写真や文書文章にその特徴をまとめる事で、各機関への届け出の際に説明や記載事項(いつ頃いなくなったか?なども含む)をスムーズに、かつ正確に進める事ができるようになります。
その場で思い出した事は、意外と間違っている事も多いのです。

保護団体等への連絡

東京都の場合、動物愛護法により、飼い主のわからない犬やねこを拾ったときは、東京都動物愛護相談センターに引取りを求めることができます。なお、各地にも、動物愛護センターがあり、そこへの引取り要請が可能になっているはずです。
このため、首輪等が無い犬、猫、その他の動物の場合、各地域の動物愛護センター(動物愛護相談センター)に引き取られる(引き取られている)といった可能性もあります。 また、数日から数週間経過している場合、各地のボランティアやNPO法人などにより設立されている動物保護団体が保護している場合もあります。

よって、そうしたセンターや団体に、迷子になったペットを保護した際、連絡をいただけるように、ペットの情報や特徴、写真などを載せたチラシを渡し、説明しに行っておくと良いでしょう。

警察署への届け出

遺失物法の改正(平成19年)により、拾った動物については、直接都道府県の保護センターなどへ届け出る事が可能になりましたが、首輪やタグなどがついているペットに関しては、警察が飼い主調査をしてくれる事になっていますので、今まで通り警察に届けられる場合もあります。

よって、警察に、ペットば迷子になった(形式的に物を無くしたという事になる)事についての届出書を提出しておきましょう。

また、ペット等の動物は、保護した人(拾得者)が警察や各地の動物愛護センターなどへその旨を届け出ると、拾得者が臨んだ場合には3ヶ月経過後に、その動物の所有者が移転してしまいます(飼い主が変わるという事)。このため、届出書に基づいた保護連絡等を受ける事ができれば、知らずに他の人が飼い主となり、余計なトラブルが発生するという事態を避ける事も可能となります。

なお、ペット等の動物を保護した人が警察等への届け出をせずに3ヶ月飼育しつづけたとしても、所有者の移転は生じません。3ヶ月経過後に飼い主が現れ、ペットの返却を求められた場合にコレを拒否すると、拾得者は、遺失物横領として罪に問われる場合があります。

なお、あまり知られていないかもしれませんが、警察等が保護したペット等の動物に関しては、3ヶ月分について、警察(警視庁)のホームページにて遺失物として「落し物検索」 で探す事ができます。届け出等と平行して、こうしたホームページ等からも捜索してみると良いでしょう。

保健所への問い合わせ

環境省の統計データ(平成30年度)によると、保健所において年間に殺処分された犬、猫の合計数は、43,216頭におよぶそうです。統計を見ると、この数でも年々減少しているというのですから驚きです。

保健所に連れて来られた犬、猫は、数日から数週間で殺処分されてしまいます。処分までの日数に関しては、地域差や、状況による差があるようです。大切なペットの命を守るためにも、保健所への問い合わせ、特徴説明、見かけた場合には連絡をいただけるようにお願いするといった事は、しておいた方が良いでしょう。

以上の方法は、何等かの形でペットが保護された際、自分のところへ連絡が来る、自分のところへペットを連れ帰る、あるいは誤ってペットが処分されてしまう事を防ぐための手段です。これらの手段と平行して「迷子のペット(犬、猫、鳥、その他)を見つける方法」に記載した事項を実行するのも良いでしょう。 なお、鳥が逃げてしまった場合の対策については、「鳥が逃げちゃった!こんな時どうする?」をご覧ください。